持ち家リノベーションで愛着ある住まいの価値を高める|費用、ローン、工事のポイントを解説
現在のお住まいに「長く住み続けたい」、思い出の詰まった実家に「住み継ぐ予定」だという方に、おすすめの持ち家リノベーション。
持ち家リノベーションは、建て替えや住み替えよりもリーズナブルかつ効率的に、住まいの資産価値を高め、快適な暮らしが実現する方法として注目されています。
今回は、持ち家リノベーションの基礎知識や費用相場をはじめ、利用できるローンの種類や補助金制度、またリノベーションを成功させるための確認ポイントなどを解説します。
この記事のポイント
- ・持ち家リノベーションは、愛着ある住まいの資産価値を高め、将来的な暮らしの安全性や快適性を守るのに有効な方法です。
- ・リノベーションの際には、間取り変更や耐震性・断熱性の向上など、具体的な改善ポイントを把握した上でプランニングを進めましょう。
- ・リノベーションを成功させるためには、資金計画をしっかり立て、仮住まいや名義確認の準備などを進めておくことも大切です。
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持ち家リノベーションとは
持ち家リノベーションは、今お住まいの家や将来住み継ぐ予定の実家を、新築のような住まいに修繕・改修する方法です。
中古物件を購入して、入居前に大規模リノベーションするケースを含むこともあります。
まずは、持ち家リノベーションの特徴と魅力、また気になる費用の相場について見ていきましょう。
暮らしの価値を高める持ち家リノベーション
持ち家リノベーションは、建物の老朽化や劣化だけでなく、家族構成やライフステージの変化に合わせて、暮らしを向上させるための改修です。
建物の安全性向上につながる修繕・補強はもちろん、暮らしの利便性やデザイン性を高める間取り変更や設備のアップグレードで、理想の住まいを実現します。
リノベーションでは「愛着ある住まい」の良さを活かしながら、住宅性能を高められるため、将来的なランニングコストの節約にも役立ちます。
リフォームとリノベーションの違い
法的な定義はありませんが、リフォームは主に老朽化・劣化した部分を修繕や補強により「原状回復」する工事を言います。
原状回復・機能回復リフォームでは、リノベーションのような間取り変更を伴う大規模改修ではなく、キッチンやリビング、トイレなどの部分的な改修、設備交換を目的とするのが一般的です。
リノベーションでは、住まい全体の価値を高めるために、構造のみを残した「スケルトンリフォーム」などで間取りや設備の一新、住宅性能の向上に取り組みます。
そのため、時代に合わせた機能性が得られ、ご家族のライフスタイルにぴったりの暮らしが実現しやすいのが大きな魅力です。
持ち家リノベーションの費用相場
持ち家リノベーションにかかる費用は、工事の規模や内容によって大きく変動しますが、一般的に1㎡あたり10~20万円程度が目安となります。
例えば、戸建て100㎡(約30坪)の住まいをリノベーションする場合の工事価格は、1,000~2,000万円程度が相場です。
大規模な間取り変更や設備のグレードアップ、建材価格の高騰などがある場合は、リノベーション費用にも影響が出ることがあります。
持ち家リノベーションをご検討の際は、依頼する施工会社に、ご家族の要望やイメージをよく相談した上で、詳しい見積りを出してもらうようにしましょう。
>関連コラム:空き家リノベーションで理想の暮らしを実現|費用節約のコツと成功ポイント
持ち家リノベーションの資金計画
次に、持ち家リノベーションで利用できる、ローンの種類や減税・補助金制度についても知っておきましょう。
持ち家リノベーションでは、新築を建て替えるよりもコストが抑えられるとは言え、工事の規模や範囲によっては予想以上に費用がかかることも考えられます。
思わぬ予算オーバーを避けるためにも、優先順位をつけたプランニングと賢い資金計画が大切です。
リノベーションで利用可能なローンの種類
持ち家リノベーションで利用できるローンには、「住宅ローン」と「リフォームローン」があります。
近年リフォーム・リノベーションの人気が高まる中、さまざまな金融機関が、物件購入と合わせて工事費用も住宅ローンに組み込める「リフォーム一体型ローン」を扱っています。
ただし「住宅ローン」は、新たに購入した建物のリフォーム費用にのみ適用されるため、基本的には、現在お住まいの家や、将来相続予定の実家をリノベーションするケースには利用できません。
なお、お住まいの家の住宅ローンが返済中の場合、金融機関によっては「借り換え」のタイミングで、工事費用を増額できる可能性があります。
「住宅ローン」:
借入額が高く、返済期間も長い。
リフォームローンよりも金利が安いのが特徴。
土地や自宅の抵当権(担保)設定が必要で、審査には、通常2・3週間~最大1・2か月程かかる。
物件購入を伴わない場合は利用不可。
「リフォームローン」:
「無担保」でも融資を受けられるため、住宅ローンよりも審査が通りやすい。
「無担保」の場合、借入期間最長10~15年、借入額最大500~1,000万円のプランが多い。
「有担保」では、借入期間最長35年、借入額最大1,000万円以上。
平均金利は、「無担保」で2~5%、「有担保」で1~2%となっている。
持ち家リノベーションのパターンとローン選び
持ち家リノベーションでローンを組む場合は、以下のような状況によって選ぶべきローンの種類や借入期間、借入額、金利などの条件が違ってきます。
【持ち家リノベーションでローンを組むパターン】
*中古物件購入+入居前に大規模リノベーションするケースを含む
- ・中古物件の購入とあわせて「住宅ローン」を組む
- ・中古物件の購入後に「リフォームローン」を組む
- ・返済中の「住宅ローン」の借り換えにあわせてリノベーション費用を上乗せする
- ・現在お住まいの家のリノベーション費用を「リフォームローン」で借り入れる
審査の際には、リノベーションの具体的なプランや見積りが必要になるため、施工会社としっかり相談した上で、適切な融資先を選ぶようにしましょう。
また、ご自身の収入や支出の見直し、住宅ローン控除の活用で、無理のない返済計画を立てることが大切です。
>関連コラム:中古住宅の住宅ローン控除とリフォーム減税|2024年の変更ポイントと注意点
リノベーションに使える減税・補助金
持ち家リノベーションに使える減税・補助金制度についても押さえておきましょう。
【リフォーム・リノベーションに使える減税制度】
- ・住宅ローン控除(減税)
- ・所得税の特別控除
- ・固定資産税の減税
- ・贈与税の非課税措置
【リフォーム・リノベーションに使える補助金制度】
- ・子育てエコホーム支援事業
- ・先進的窓リノベ2024事業
- ・給湯省エネ2024事業
- ・介護保険
地域によっては独自に支援制度を設けている場合もあるため、各自治体のホームページや窓口で、事前に情報を集めておくことをおすすめします。
>関連コラム:【子育てエコホーム支援事業】2024年の新築・リフォーム補助金|対象条件や申請タイミングの解説
>関連コラム:【先進的窓リノベ事業】2024年における補助金額と対象リフォーム工事に関する最新情報を解説
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持ち家リノベーションで押さえておくべきポイント
在来工法で建てられた一般的な木造住宅であれば、建物を支える部分のみを残した大規模リノベーションが可能です。
現在の家族構成やライフスタイルに合わせた「間取り変更」で、新築のような自由でオリジナリティあふれる暮らしをプランニングしていきましょう。
また、建物の安全性や暮らしの快適性を守るために、特に築年数が古い持ち家の場合は、「耐震性」「断熱性」の調査や補強工事を進めるのも大切なポイントです。
耐震性向上リノベーション
地震に強い家を実現させるために、築年数の経った持ち家においては、リノベーションの際に建物の構造強化を施すことが重要になります。
耐震性向上リノベーションでは、筋交いの増築や基礎、柱、筋交いなどの接合部を補強する金物の取り付け、屋根の軽量化工事などを進めます。
特に、1981年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた建物の場合、震度6~7程度の大規模地震が想定されていないため、耐震診断や耐震補強工事が必要です。
断熱性向上リノベーション
また、築年数の古い物件では、住まいの気密性・断熱性が不十分である場合が多く、屋根や床下、外壁などの断熱材の追加や、二重サッシ・断熱ガラスなどの高性能な窓の導入などが求められます。
断熱性向上リノベーションは、住まいのエネルギー効率を高め、快適な室内環境を守るための工事で、長期的なランニングコストの節約にもつながります。
>関連コラム:間取り変更リノベーションで暮らしが変わる|エリアごとの実例と主な工事費用を解説
>関連コラム:古い家に効果的な断熱リフォーム|対策工事と補助金活用のポイント
持ち家リノベーションの確認ポイントや注意点
最後に、持ち家リノベーションで押さえておきたい確認ポイントと注意点を紹介します。
建て替えとの比較で納得リノベーション
持ち家リノベーションをご検討の際、住宅の築年数や状態によってはリノベーションで改善できない場合や、建て替えの方が安くなるケースも視野に入れておく必要があります。
まずは、専門家によるホームインスペクションを受けた上で、建て替え予算との比較シミュレーションを進め、より経済的で将来性のある満足度の高い家づくりを選べるようにしましょう。
持ち家の名義を確認しておく
持ち家リノベーションの際には、建物の名義を確認しておくことも重要です。
特に、相続や贈与により取得した実家に住み継ぐためのリノベーションの場合は、工事前に名義変更の手続きを済ませておく必要があります。
親名義や共有名義のままでは、住宅ローン控除が受けられなかったり、将来トラブルになったりする可能性があるため注意しておきましょう。
工事中の仮住まいを準備する
リノベーション期間中は、大規模な間取り変更や大がかりな水回り工事があるため、仮住まいを準備しておくのが一般的です。
施行スケジュールや工事期間の詳細を、しっかりと打ち合わせして、スムーズに手配できるようにしておきましょう。
仮住まいを確保する期間は、表層リノベーションで約3週間~2・3か月、スケルトンリノベーションで約2~3か月が目安になります。
>関連コラム:築30年の一戸建てリフォームで何年住めるようになる?|建て替えとの比較も解説
まとめ|持ち家リノベーションで理想の暮らしを実現
持ち家リノベーションは、住み慣れた家やお気に入りの物件の資産価値を高めて、快適に暮らすための家づくりです。
将来的な住まいの安全性を守るプランニングや、最適なローンや減税・補助金制度を利用した無理のない資金計画で、新しい理想のマイホームが実現します。
リノベーションには、専門的な知識や技術が必要になるため、ぜひプロのアドバイスやサポートを受けながら、ご家族の価値ある暮らしをカタチにしていきましょう。
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京都市で中古一戸建てのリノベーションは三都の森にお任せください
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