空き家リノベーションで理想の暮らしを実現|費用節約のコツと成功ポイント
実家の相続や空き家バンクで取得した中古物件をリノベーションして、理想の暮らしを実現する方が増えています。
空き家リノベーションは、こだわりの土地で、新築にはない趣や住み心地を、納得価格で手に入れたいご家族におすすめのプランです。
そこで今回は、京都で好条件な家づくりを成功させるために押さえておきたい、空き家リノベーションのメリット・デメリットをはじめ、補助金や減税制度の活用ポイントを解説していきます。
この記事のポイント
- ・空き家リノベーションは、低コストで中古住宅の資産価値を高め、理想の暮らしを実現させたい方におすすめのプランです。
- ・補助金や減税制度、リフォームローンの活用で、さらに快適なリノベーション計画を進めていきましょう。
- ・空き家の築年数や状態に合わせた、耐震・断熱、間取りリノベーションが安全な家づくりの成功ポイントです。
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空き家リノベーションのメリット
近年、社会問題となっている、空き家が増加し続ける中「空家等の有効活用や適切な管理」などの推進として、法改正や補助金制度の整備が進められています。
参考:国土交通省|「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」を閣議決定
空き家リノベーションは、好条件な立地や価格で理想の住まいが実現する実例も増えており、国の対策強化と合わせて、注目度の高い家づくりプランの1つになりつつあります。
まずは空き家をリノベーションする場合のメリットを紹介しましょう。
新築よりも価格を抑えた家づくりが可能
空き家リノベーションでは、初期費用が大幅に抑えられるため、新築よりもリーズナブルな家づくりが実現します。
相続や空き家バンクで取得した中古住宅の基礎や構造を残して、必要な工事に費用を当てられるので、余計な時間や費用をかけたくない方にもおすすめです。
また、築年数が経つほど建物自体の市場価格が下がる日本において、空き家は購入しやすい価格であることもポイントです。
資産価値の向上
空き家リノベーションでは、中古物件の資産価値を大きく向上させることができます。
築年数の経過により価値が下がってしまった空き家も、適切なリノベーションを施すことで、再び市場価値を高められるのも大きな魅力です。
例えば、耐震補強や省エネリフォームでは、住まいの安全性やエネルギー効率が高まり、メンテナンス性の維持やランニングコストの節約にもつながります。
倒壊リスクの軽減
長年放置された空き家の場合、建物の老朽化や劣化が進み倒壊のリスクが増加しているケースもあります。
空き家リノベーションでは、建物全体の状態をチェックし、劣化部分の修繕や耐震性の強化など、構造の安全性や将来性を確保します。
さらに、防水対策やシロアリ対策を施し、長期的な耐久性を向上させるのも大切です。
環境負荷の低減
空き家に限らず、リノベーションでは新しい資材や廃棄物の量を大幅に抑えられるため、環境に優しい家づくりが実現します。
既存住宅の構造を再活用する家づくりは、次世代に美しい自然環境を残す意味でも大きなメリットになることでしょう。
>関連コラム:中古戸建てリノベーションのメリットと成功実例|物件選びや失敗を防ぐコツを解説
空き家リノベーションのデメリット
空き家リノベーションにはメリットが多い一方、デメリットや注意点も存在します。
予想外の費用リスク
放置状態の空き家は「特定空家」に認定されやすく、固定資産税が最大6倍に拡大する可能性もあるため、リノベーションで空き家活用するのは有効な手段の1つです。
しかし、長期間放置された空き家の場合、例えば、1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅では、リノベーション費用に加え耐震補強費用がかかるケースが多いです。
また、見えない部分の劣化や損傷が進んでいる可能性が高く、配管や電気配線などの修繕に追加費用が発生することもあります。
空き家リノベーションでは、予想以上に費用がかさむリスクを避けるためにも、事前に余裕のある予算設計をし、信頼できる施工会社から見積りを出してもらうことが大切です。
工事中に新たな問題が発覚し、低価格で抑えるつもりだった予算が跳ね上がってしまうことがないよう、見積りの段階で内訳を詳しく確認しておきましょう。
間取りの自由度が制限される可能性
対象の空き家が木造住宅の場合、比較的自由に間取り変更できるのが特徴ですが、建物の構造によっては、住まいを支える壁や柱の撤去が難しいケースもあります。
そのため、大規模リノベーションで大幅な間取り変更をお考えの場合は、構造上で重要な「通し柱」や「筋交い」の位置を事前に確認しておかなければいけません。
そのため、自由な間取り変更を成功させるためには、プロの知識や技術が求められます。
>関連コラム:築40年中古住宅の価値を最大化|中古リノベーションで後悔しないための5つのポイント
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空き家リノベーションの費用を抑える方法
空き家をリノベーションする場合、部分的な改修で500万円から、大規模なフルリノベーションでは2,000~2,500万円前後が相場となっています。
間取り変更や耐震・断熱補強が必要な工事では、新築よりはリーズナブルとは言え2,000万円以上かかるケースもあります。
そこで、空き家リノベーションの費用を抑えるために利用したい補助金・減税制度や空き家リノベーションに特化したローンに関する情報も押さえておきましょう。
空き家リフォーム・リノベーションで使える補助金
京都では、環境に配慮した空き家リノベーションを対象とした、補助金制度が受けられます。
【国の省エネ住宅助成金・補助金】
- ・先進的窓リノベ2024事業:Uw値1.9以下の断熱窓改修をした場合の支援。
- ・子育てエコホーム支援事業:世帯問わず、省エネリフォームに支援。補助上限は世帯要件で異なる。
- ・給湯省エネ2024事業:住宅に高効率給湯器設置で支援。リースも対象。
- ・既存住宅における断熱リフォーム支援事業(既存住宅の購入を含む場合):高性能建材を用いた断熱改修に補助。家庭用設備の導入・改修も支援。
- ・長期優良住宅化リフォーム推進事業:既存住宅の性能向上リフォームを支援。インスペクションも補助の対象。
補助金を受けるには、予算が上限に到達する前に申請する必要があるため、早めの情報収集と手続きが大切です。
「京都市空き家対策室」では、空き家の所有者向けに利活用等に関する情報提供や各種支援制度を紹介しています。
耐震・省エネリフォーム対象の減税
耐震化・省エネ化・バリアフリー化・長期優良住宅化リフォームする場合、住宅ローン控除との併用はできませんが、減税制度を活用した固定資産税軽減措置が受けられます。
他にも「住宅耐震改修特別控除」や「省エネ改修促進税制」など、一定の条件を満たす工事費用が所得税の控除対象です。
空き家リフォーム向けローンの活用
京都市内の金融機関では、空き家リフォーム・リノベーションを対象とした「空き家活用ローン」などがあります。
空き家の購入、リフォーム・リノベーション、増改築および付帯費用に対応しています。
ローン選びの際には、複数の金融機関で金利や返済条件を比較し、ご自身に最適なプランを見つけましょう。
>関連コラム:中古住宅の住宅ローン控除とリフォーム減税|2024年の変更ポイントと注意点
空き家リノベーションの成功ポイント
最後に、空き家リノベーションを成功させるためのポイントについて解説します。
相続した空き家の耐震基準を確認
相続した空き家をリノベーションする際には、まず耐震基準を確認することが重要です。
古い建物は、現行の耐震基準を満たしていない場合が多く、地震に対する安全性に不安が残ります。
耐震診断を専門業者に依頼し、建物の強度や安全性を評価してもらいましょう。
耐震補強が必要な場合は、具体的な補強工事の内容と費用の見積りを予算に組み込んでおくことも大切です。
リノベーション前に空き家の状態をチェック
リノベーションを始める前に、空き家の状態をしっかりとチェックしておきましょう。
長期間放置された空き家は、外観はきれいでも内部の劣化が進んでいることもあります。
専門家によるインスペクションを依頼し、屋根や外壁、基礎、配管、電気設備など、建物全体の状態を詳しく調べてもらいましょう。
特に水回りや配管の老朽化、シロアリ被害の有無は要チェックポイントです。
これらの点を事前に把握しておくことで、リノベーション計画をスムーズに進めることができ、予算オーバーや工事の遅延を防ぎます。
オリジナル間取りや内装を楽しむ
リノベーションの醍醐味は、ご家族だけのオリジナル間取りや内装を楽しむことです。
既存の建物を生かしながら、ライフスタイルや好みのデザインに合わせた住まいを実現させましょう。
例えば、自然素材の味わいが映える空き家の趣を残した開放的なリビングや、木の家ならではの景色と調和しやすい空間づくりなどがおすすめです。
また、収納スペースを増やしたり、ワークスペースを設けたり、新しい暮らしに合わせた機能的なプランも検討してみましょう。
>関連コラム:スケルトンリフォームとは?メリット・デメリットや費用・中古一戸建ての実例を紹介
まとめ|リノベーションで空き家の魅力を最大限に活かす
空き家リノベーションは、経済的で環境に優しい家づくりとして注目されています。
新築よりも低コストで、資産価値を高めた、安全で快適な住まいが実現するため、住宅取得の選択肢が広がります。
しかし、予想外な費用の発生や間取りの制約などのリスクも存在するため、補助金や減税制度、リフォームローンを上手に活用することが大切です。
空き家リノベーションの可能性を最大限に引き出し、理想の暮らしを実現するために、ぜひプロのアドバイスも参考にしながら、理想のマイホーム計画を進めていきましょう。
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京都市で中古一戸建てのリノベーションは三都の森にお任せください
三都の森は、京都市全域と宇治市、大山崎町、亀岡市、木津川市、京田辺市、久御山町、城陽市、精華町、長岡京市、向日市、八幡市、及び大阪府・滋賀県の一部を施工エリアとして、一戸建てのフルリノベーションを手がける会社です。
三都の森のリフォームは、見えるところだけではなく、見えないところにまで手を入れて、住まいの性能を最大限引き出すスケルトンリフォーム(リノベーション)です。
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過去を繕うだけのリフォームではなく、「本当に価値ある」未来を作るリノベーションを追求・実現しています。