木造住宅の寿命とリフォームの関係性|延ばす・縮める要因と建て替えの判断基準を徹底解説

「築40年の木造住宅を相続したが、売却とリフォームで迷っている」
「築20年の中古住宅を購入しようか検討しているが、この先寿命がどのくらいあるか心配」
「今住んでいる家にあと何年住めるか知りたい」
このような疑問や不安を持ち、木造住宅は何年住めるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
木造住宅の寿命は単に築年数だけで決まるものではなく、これまでのメンテナンス履歴とリフォームの内容によって、大きく変わります。
そこで本記事では、木造住宅における寿命の考え方や目安から、建物寿命を延ばす・縮める要因、リフォーム・建て替え(新築)の判断基準についてまで、京都で省エネ・快適・ローメンテ住宅の改修を手がける『リノベーションPRO』がわかりやすく解説します。
中古住宅・相続した実家・自宅をリフォームするか迷った時にすべきことや、リフォーム・建て替えの費用目安、長寿命化改修で利用できる補助金や減税など、多くの方が気になる点も紹介しますので、ぜひマイホーム計画の参考にしてください。
この記事でわかること
⚫︎木造住宅の寿命は「30年程度」と言われることもありますが、近年はその考え方が変わり、新築時の仕様やメンテナンスの状況によっては適切なリフォームによって築50年を超えることも可能です。
⚫︎2000年6月1日の建築基準法改正以前に建てられた木造住宅は、現行の建築基準法で定める耐震基準に達していない可能性があり、地震に強い家にするために大掛かりなリフォームが必要になる場合があるため、建て替えも視野に入れた検討が必要です。
⚫︎長寿命な木造住宅に住みたい方は、リフォームと建て替えのどちらが最適か客観的に判断できる建築会社に相談することが重要です。
Contents
木造住宅の寿命はどのくらいなのか|法定耐用年数と寿命の違い

木造住宅の寿命は「30年」程度と言われることもありますが、近年はそれが必ずしも当てはまるとは限らず、築50年を超えても快適に暮らせる住宅も少なくありません。
「住宅寿命=耐用年数」と思われがちですが、耐用年数には3つの種類があり、それぞれ意味や使われるシーンは異なります。
| (耐用年数の種類) | (木造住宅の場合) |
|
【法定耐用年数】 対象となる償却資産が、税法上で「本来の用途」を維持できるとする期間(=減価償却できる期間) →一般的な「寿命」とは必ずしも等しくない |
22年 |
|
【物理的耐用年数】 建物そのものが物理的に機能しなくなるまでの期間 →一般的な「寿命」とは等しい |
建物の仕様・補修履歴・立地環境などによって異なる |
|
【経済的残存耐用年数】 不動産としての資産価値を維持できる期間 →一般的な「寿命」とは必ずしも等しくない |
建物の仕様・補修履歴・立地環境などによって異なる |
日本では、戸建住宅の売買や担保評価において、法定耐用年数(減価償却期間)の残存年数に応じて価格算定を行う「原価法」が用いられており、築20年を超える木造住宅は法定耐用年数の残存期間が少ないため、その資産価値がほぼゼロとされてきました。
この点も、木造住宅の寿命が30年程度と言われてきた理由の一つです。
しかし、近年は建築技術の進歩に伴う高性能化によって、実際には法定耐用年数を大幅に上回って長期間住み続けられる住宅が増え、国土交通省は「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」を策定し、「既存住宅価格査定マニュアル」が大幅に見直されました。
これにより、中古戸建て住宅の流通時において、「人が居住する」という機能に着目し、性能やメンテナンス履歴を含めた”本当の使用価値”が評価され始め、基礎や構造躯体は法定耐用年数22年より長い期間を設定するケースが増えています。
(例:長期優良住宅=100年超、劣化対策等級3=75~90年程度、劣化対策等級2=50~60年程度)
(参考:国土交通省|公益財団法人不動産流通推進センターによる「既存住宅価格査定マニュアル」の改訂について)
つまり、木造住宅は平均して長寿命化しているということです。
木造住宅の寿命に影響を与える要素

木造住宅の寿命は平均的に延びていますが、実際にその家へ住み続けられる期間は以下の点によって大きく変わります。
|
①立地環境:水はけや日当たり・風通しが悪い土地は、湿気がこもりやすく、柱や土台などの構造躯体が腐朽・シロアリ被害にあいやすい ②新築時の耐震性能:高耐震住宅ほど、繰り返し発生する地震による損傷が蓄積しにくい ③新築時の断熱性能:高断熱・高気密で適切な防湿設計が行われた住宅ほど結露が生じにくく、柱や土台などの構造躯体が腐朽・シロアリ被害を防ぎやすい ④新築時からのメンテナンス履歴:適切に補修・改修されてきた住宅ほど、雨漏りなど外的な要因による劣化が少ない |
これらが全て好条件の住宅は、築50年を超えても大きな不具合は生じず、比較的軽微なリフォームで住み続けられます。
一方で、新築時の住宅性能が低く、これまで正しくメンテナンスされてこなかった住宅は、築30年も経たずに深刻な劣化が生じて、建て替えを余儀なくされるケースも少なくありません。
▶︎木造住宅の耐用年数と寿命の関連性について詳しく知りたい方は「木造住宅の寿命は何年?リノベーションで延ばせるのか|耐用年数の誤解とチェックポイント」も併せてご覧ください。
木造住宅の寿命を縮める原因

木造住宅の寿命を縮める主な原因は、「メンテナンス不足による雨漏り」と「結露によるダメージ」、「耐震性能の低さ」にあります。
メンテナンス不足による雨漏り(木材の腐朽・シロアリ被害)
新築時からこれまでの間に、外壁や屋根のメンテナンスが正しく行われてこなかった住宅は、高い確率で雨漏りが生じており、木部が頻繁に湿ると木材腐朽菌やシロアリが繁殖し、構造躯体の耐久性や強度を奪ってしまいます。
また、木造住宅の新築時には床下などを防蟻処理しますが、その薬剤の効果は5年程度で失われるため、定期的な再処理が必要です。
それを知らずに何十年もそのままにしていると、雨漏りがなくても地表や基礎の換気口から伝わる湿気により、シロアリが床下で繁殖してしまう可能性もあります。
結露によるダメージ
窓の表面に生じる結露(冬型結露)や、壁内に入り込んだ暑い外気が冷房で冷やされて結露する夏型結露※によって、柱などの構造躯体が湿ると、雨漏りの場合と同様に腐朽やシロアリ被害のリスクが高まります。
※夏型結露:夏場の高温多湿な外気が外壁内や床下に侵入し、室内側から冷房で冷やされた建材に触れて内部で発生する結露で、気密性の高い住宅で適切な防湿処置が施されていないと発生しやすい
また、壁内や床下、小屋裏の湿度が上がると、その影響で内装材にカビが発生し、住む人の快適性や健康にまで悪影響を及ぼすケースもあり、深刻な問題に発展するケースも珍しくありません。
地震による影響
これまでに大震災の被害を受けていない木造住宅でも、小さな揺れを受け続けていると、建物の主要構造部が地震力によるダメージを蓄積している可能性があります。
古い住宅ほど、繰り返される震動によって徐々に柱と梁の接合部に隙間があいてきたり、住宅の基礎など見えない部分に小さな損傷が生じてそれが進行していったりすることも多く、それが大地震発生時に想定以上のダメージにつながる恐れがあるのです。
木造住宅のリフォームで寿命を延ばす(長寿命化)方法

木造住宅の寿命を縮めかねない要因がある一方で、長寿命化を実現する方法もあります。
屋根・外壁リフォーム
建物において寿命を縮める最大の原因は「雨漏り」であり、そのリスクを抑えるためには屋根と外壁のリフォームが欠かせません。
屋根と外壁のリフォームを適切に行うと、雨漏りによる構造躯体の劣化を防ぎ、建物寿命を延ばせます。
屋根も外壁も、雨漏りの有無を問わず「10〜15年」の周期で改修することが原則ですが、地震の影響で瓦がずれたり外壁に亀裂が入るなど、外的要因により早いスパンでリフォームが求められる可能性もあるので注意が必要です。
断熱リフォーム
窓や玄関ドアなどの開口部や、屋根・外壁・床下・基礎を断熱リフォームすることにより、結露発生のリスクを軽減でき、木造住宅の長寿命化につながります。
それだけではなく、光熱費の削減や室温ムラの低減による快適性向上などのメリットも得られるため、近年ではフルリノベーションと併せて住宅の断熱性能を見直すケースが大半です。
▶︎木造住宅の断熱リフォームについては「「断熱リフォームは効果なし」って本当?原因と後悔しないための対策」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
耐震リフォーム
地震大国である日本において、安心して長く住み続けるためには耐震性能向上も重要です。
1981年5月以前に建築確認を受けた「旧耐震基準建物」はもちろん、2000年6月1日の建築基準法改正以前に建てられた住宅も、現行の建築基準法で定める耐震基準を満たしていない場合があります。
そのため、近年は、建築基準法で定める最低レベルの耐震等級1相当を上回る耐震等級3相当までリフォームで耐震性能を上げる事例も少なくありません。
耐震等級3の木造住宅は、建築基準法で定める耐震性能(=耐震等級1)の1.5倍もの地震力を受けても軽微な損傷で済むため、首都直下型地震や南海トラフ地震のリスクが高いエリアでも建物の被害を最小限に抑えられる可能性があります。
▶︎既存住宅の耐震リフォームについては「南海トラフ地震は京都にどのくらい影響がある?想定被害と住宅の耐震リフォームポイント」を併せてご覧ください。
給排水管の更新
家の寿命を縮める原因は、雨漏りなどの外的要因だけではなく、給排水管からの水漏れによる場合もあります。
築30年以上経っている住宅は、給排水管に金属系の配管材が使用されている可能性もあり、配管内部にサビが蓄積すると水圧が落ち、さらに劣化が進んで穴が開けば、床下や壁内で漏水が発生するため、早めの更新(交換)が必要です。
築30年未満の住宅で塩ビ管が使われている場合も、すでに設置から20年以上経っていれば、ひび割れや接続部の劣化が生じている可能性は否めません。
ちなみに、近年は柔軟性と耐久性の高い架橋ポリエチレン管が主に採用されており、異常がなければ40〜50年と長寿命です。
劣化対策・維持管理を容易にするリフォーム
建物全体の耐久性を維持するためには、劣化をできるだけ遅らせて、さらに維持管理をしやすくしておく必要があります。
そのためには、以下の措置を取ることが推奨されています。
|
【木造住宅の劣化対策・維持管理を容易にするための措置】
|
(参考:国土交通省|評価方法基準案(劣化対策)の各等級に要求される水準の考え方 ※国土交通省ホームページ内の検索機能を利用、国土交通省|長期優良住宅のページ|認定制度概要パンフレット(増築・改築版))
リフォームによってこれらの劣化対策・維持管理を容易にするための措置を取ると、既存住宅でも長期優良住宅としての認定を受けられる可能性があります。
▶︎長期優良住宅化リフォームについて詳しく知りたい方は「長期優良住宅リフォームとは|認定は「いらない」「やめたほうがいい」は本当?メリット・デメリットと判断基準を徹底解説」を併せてご覧ください。
リフォーム・建て替えの判断基準|築年数だけで判断できないのか

▶︎施工事例:京都市左京区|リノベーション|S様邸
木造住宅の寿命は、さまざまな要因によって変動するため、「築◯◯年以上はリフォームより建て替えた方が良い」とは一概に言えません。
なぜなら、これまで適切にメンテナンスしてきた築30年を超える住宅は、劣化がそれほど進んでおらず、基本的な改修で寿命を延ばせるためです。
一方で、築20年程度の住宅でも、新築時の住宅性能が低い・土地の水はけが悪い・外壁などを長年放置してきたなどの理由により、構造躯体の劣化が大きく進み、全面的なフルリノベーションか建て替えを要するケースもあります。
ただし、その住宅が新築された時期によって耐震性能は大きく異なり、1981年5月以前に建築確認を受けた「旧耐震基準建物」は、状態が良くても大掛かりな耐震補強が必要になるケースがほとんどです。
また、1981年6月以降に建てられた「新耐震基準建物」も、2006年5月までに建てられた住宅は、現行の建築基準法と比べると地震に強いとは言えません。

そのため、2000年6月1日の建築基準法改正以前に新築された住宅をリフォームする場合は、間取り変更や断熱リフォーム、外装リフォームの費用に加えて、耐震補強のコストがかさむ可能性が高いため、建て替えも視野に入れて検討することをおすすめします。
▶︎関連コラム:おすすめコラム:リノベーションは「やめとけ」は本当か|デメリットと後悔・失敗しないための攻略ポイント
【チェックリスト】リフォーム・建て替えが向いているケースを比較

リフォームと建て替えで迷っている方は、まず、それぞれに適しているポイントがあるかチェックしてみましょう。
リフォーム・建て替えが適しているケースは、以下のとおりです。
リフォーム(リノベーション)が向いているケース
|
・2000年6月1日の建築基準法改正以降に建てられた住宅:現行の建築基準法で定める最低レベルの耐震基準を備えているため、耐震改修の工事費用を抑えられる可能性が高い ・雨漏りや水漏れ、結露、湿気による構造躯体の劣化がない:断熱リフォームや内外装や設備機器の更新をすれば、快適になる可能性が高い ・大幅な間取り変更を希望しない:構造躯体などの状態が良く、既存の間取りを活かす場合は、フルリノベーションでも費用を抑えられる ・思い出や今の雰囲気を残したい:実家や古民家など、今の仕様や雰囲気の一部を残して快適な住まいに変えたい場合は、リフォームがおすすめ |
建て替え(新築)が向いているケース
|
・1981年5月以前に建築確認を受けた住宅:最高グレードの耐震等級3レベルにするためには、かなり大掛かりな改修が必要(建て替えとの費用差があまりない場合も) ・1981年6月以降2000年6月以前に建築確認を受けた住宅:新築時の耐震設計によっては耐震改修に費用がかかる可能性があるため、建て替えも視野に入れるのがおすすめ ・既に雨漏りや水漏れが進行しているか長年放置している:雨漏りや水漏れによる構造躯体の劣化が進み、根本的な改修が必要で、リフォームでは対応しきれない可能性が高い ・構造躯体の大規模な腐朽やシロアリ被害が見つかった:構造躯体のやりかえにはコストがかかるため、建て替えの方が費用対効果が良い ・大幅な間取り変更を希望する:リフォームは構造計画により間取り変更の自由度が低いため、建て替えがおすすめ ・現在の延べ床面積では足りない:増築リフォームもできるが、構造面や法規面でのハードルが高いため、建て替えがおすすめ |
リフォーム・建て替えの比較
リフォームと建て替えそれぞれのメリット・デメリットを比較すると、以下のようになります。
| (比較項目) | (リフォーム) | (建て替え) |
| 費用 |
◯ (トータルコストを抑えられるが費用対効果が高いとは限らないため要注意) |
△ (リフォームより費用はかかるが、劣化が進んだ住宅は費用対効果が高い) |
| 工期 |
◯ (ほとんどの場合、建築確認は不要) |
△ (既存住宅の解体撤去や新築プランによる確認申請の期間がかかる) |
| プランの自由度 |
△ (劣化の有無に限らず構造による制限あり) |
◎ (法令の基準内であれば、基本的には自由に決められる) |
| 断熱性能 |
◯ (改修により向上するが、費用をかけても新築レベルに達しない場合がある) |
◎ (費用をかければ最高グレードにできる) |
| 耐震性能 |
◯ (改修により向上するが、費用をかけても新築レベルに達しない場合がある) |
◎ (費用をかければ最高グレードにできる) |
| 思い出を残せる |
◎ (建物の一部を残せる) |
△ (解体材を新しい家に使用することもできるが、強度面などのハードルは高く、費用がかかる) |
| 建物の寿命 |
◯ (フルリノベーションによって長寿命化は可能だが、新築には劣る) |
◎ (長期優良住宅の仕様を満たす住宅は、寿命100年超※も実現可能) |
※国土交通省は、新築住宅で長期優良住宅の認定基準である劣化対策等級3や維持管理の容易性などの条件を全てクリアした長期優良住宅は、100年超(3世代での住み継ぎ)を期待できるとしている
(参考:国土交通省|期待耐用年数の導出及び内外装 設備の更新による価値向上について ※国土交通省ホームページ内の検索機能を利用)
ただし、これらの比較ポイントからリフォームと建て替えを選択する場合も、住宅の建築時期や劣化状況の確認は必須です。
そのため、既存住宅のリフォーム・建て替えで迷った際には、まず建築のプロに建物調査を依頼しましょう。
▶︎リフォームと建て替えで迷った際のチェックポイントについてさらに詳しく知りたい方は「新築(建て替え)とリフォームはどちらが得?費用・税金・補助金の違い」も併せてご覧ください。
「相続した実家を建て替えるかリフォームするか迷っている」
「購入したい中古住宅がフルリノベーションに適しているか判断できない」
このようにお考えの方は、新築もリフォーム・リノベーションも両方手がける建築会社に相談しましょう。
フラットな視点で、お客様にどちらの方法が最適かアドバイスできます。
『リノベーションPRO』は、京都市洛北エリア(左京区・北区を中心としたエリア)で、住宅の省エネ・断熱フルリノベーションに加えて、新築(建て替え)や、グループ会社の不動産部門による物件探しのサポート、将来的な査定・買取、売買の仲介も全てまとめてご相談いただけます。
中古住宅・相続した実家・自宅をリフォームするか迷った時にすべきこと

▶︎施工事例:京都市北区|リノベーション|N様邸
既存住宅のリフォームか建て替えで迷ったら、以下の流れで検討を進めましょう。
|
①建築時期や設計の概要がわかる資料を揃える(資料が残っていない場合は、自治体に建築計画概要書※もしくは台帳記載事項証明書※の発行を依頼する) ①’中古住宅の購入から始める場合は、購入前にできる限り図面などの情報を入手する ↓ ②建築会社にホームインスペクション(建物診断)を依頼する(そのまま工事を依頼すれば費用がかからない場合もある) ②’中古住宅の購入から始める場合は、原則、購入前のホームインスペクションが必須 ↓ 【診断結果を踏まえて、住宅の状態を客観的に把握する】 ↓ ③築年数や建物の状態ではリフォームと建て替えを決断できない場合は、建築会社に両方の設計プラン・見積もりの作成を依頼する(リフォーム・リノベーションの専門会社では建て替えのプランニングは対応不可が原則なので会社選びに要注意) ↓ ④見積もり金額やプランを踏まえて、予算計画やライフスタイルとの適合性を見る(資金計画はファイナンシャルプランナーに相談する方法もおすすめ) ④’中古住宅の購入から始める場合は、物件購入費用と合わせたトータルコストや、全く異なる場所の土地だけを購入する場合の資金計画も確認 ↓ ⑤建築士やファイナンシャルプランナーの意見を踏まえて最終決定 |
※建築計画概要書:建築確認申請を受けた建物の概要が書かれた公的書類
※台帳記載事項証明書:新築時の建築確認申請に記載された内容(抜粋)が書かれた公的書類
事前にこの流れを把握しておくと、余裕を持ってマイホーム計画を進められます。
▶︎おすすめコラム:築50年戸建て住宅リノベーションの失敗例から学ぶ後悔しないための注意点と成功ポイント
【FAQ】木造住宅のリフォーム・建て替えに関する「よくある質問」

ここからは、木造住宅のリフォーム・建て替えに関して、多くのお客様からいただくご質問を紹介します。
Q.木造住宅のフルリノベーションにかかる費用目安は?建て替えとどのくらい変わる?
A.木造住宅のフルリノベーションで断熱性や耐震性を上げるプランの場合は、「22〜25万円/㎡(72〜82万円/坪)」程度が目安で、新築の場合は、全国の平均建築単価は「27.2万円/㎡(89.8万円/坪)」です。
延べ床面積40坪の住宅で比較すると、フルリノベーションの場合が「2,880〜3,280万円」、新築で「3,590万円」かかる計算になります。
ただし、この新築住宅にかかる平均費用は高性能住宅以外のケースも含まれ、既存住宅の解体撤去や地盤調査・地盤改良にかかる費用が別途発生するためご注意ください。
Q.既存住宅の建て替えでかかる家の解体撤去にかかる費用は?
A.延べ床面積40坪程度の一般的な木造住宅であれば、解体費用は「100〜200万円程度」で、それから新たに家を建てる場合は、地盤調査の費用「10〜20万円程度」も必要です。
地盤調査は2000年建築基準法改正以降、実質義務化されており、調査の結果、建物荷重に耐えられる地盤ではないことが判明すると、100万円を超える地盤改良の費用がかかる可能性もあります。
そのため、建て替える場合は、建物本体価格に加えてこれらの予備費も早めに建築会社に確認しましょう。
Q.木造住宅は築何年でリフォームを検討すべき?
A.外壁や屋根などの外装リフォームは「築10〜15年」、設備機器や内装の改修は「築25〜30年」で実施するのが理想です。
築30年を超えていて今まで何もリフォーム・リノベーションをやらなかった住宅は、全体的にかなり劣化が進んでいる恐れがあります。
そのため、中古住宅を購入する場合は、これまでの改修履歴も必ず確認しましょう。
Q.築50年でもリフォームできる?
A.築50年の木造住宅もリフォームできますが、劣化状況によっては建て替えよりも費用がかかる可能性があります。
また、リフォームでは、断熱性能・耐震性能を十分に上げられない場合もあるため、必ず改修後の住宅性能についても建築士に事前確認してください。
▶︎おすすめコラム:築50年戸建て住宅リノベーションの失敗例から学ぶ後悔しないための注意点と成功ポイント
Q.再建築不可物件は建て替えられない?
A.建築基準法で定める接道義務を果たしていないなどの理由で再建築不可物件となっている住宅は、周囲の土地所有者との交渉やセットバックによって建て替えられる可能性もあります。
再建築不可になっている原因ごとの解決策は、以下のとおりです。
| (再建築不可の理由) | (解決策例) |
| 敷地が前面道路に接している間口が2m未満 |
隣地の一部を買い取って(所有する土地の一部と等価交換して)、間口2m以上接しているようにする |
| 前面道路から敷地への路地の間口や長さが基準を満たしていない |
自治体に「43条但し書申請※」をして、特別に建て替えの許可を得る |
(上記の方法は一般的な解決策ですが、自治体によって判断が異なるため、ご注意ください。)
※43条但し書申請:建築基準法第43条第2項第2号で定める救済措置で、再建築不可物件に対して、周囲への安全基準を満たしているなど、特定行政庁が許可した場合は、例外的に建て替えられる制度
ちなみに、2025年の建築基準法改正では、「既存不適格建築物における増築時等における現行基準の遡及適用の合理化」に関する内容が追加されました。
これによって、再建築不可物件を含む既存不適格建築物を増築や大規模改修するなど建築確認が必要な場合、建築物の長寿命化・省エネ化にかかわる改修工事では、既存部分が遡及適用※対象外となります。
※遡及適用:建物の状態を、法令が改正される前の建物にもさかのぼって適用させる(現行の法令に適合させる)措置
このルールにより、リフォームする部分とは関係ない規定へ適合するための費用負担を軽減できるようになりました。
(参考:国土交通省|令和4年改正 建築基準法について|6.既存建築ストックの長寿命化に向けた規定の合理化)
▶︎再建築不可物件のリフォームについては「再建築不可物件のリフォーム|2025年建築基準法改正以降のポイントとできる・できない工事を解説」を併せてご覧ください。
Q.木造住宅の建て替え・リフォームで利用できる補助金と減税制度はある?
A.木造住宅の新築・リフォームそれぞれで、省エネ住宅に関する補助金と減税制度を利用できます。
| 建て替え |
【補助金】 ・みらいエコ住宅2026事業(注文住宅の新築):補助額、最高125万円/戸 ・新築戸建ZEH:補助額、最大90万円/戸 【減税制度】 ・所得税控除(住宅ローン減税):借入上限額、最高5,000万円で毎年末借入残高0.7%相当額を控除・控除期間、最長13年間 |
| リフォーム |
・みらいエコ住宅2026事業(リフォーム):補助額、最高100万円/戸 ・先進的窓リノベ2026事業:補助額、最大100万円/戸 ・ZEHリノベ:補助額、最大250万円/戸 【減税制度】 ・固定資産税減額(リフォーム促進税制):対象工事ごとに一定割合を家屋分固定資産税から減額 ・所得税控除(リフォーム促進税制):対象工事限度額250〜600万円の10%相当額を控除 |
▶︎上記内の詳細は、「【2026年】省エネリフォームの種類・費用と使える補助金や減税制度を解説」、「【2026年】中古住宅のローン減税・リフォーム減税|対象要件と2025年からの変更点を解説」、「リフォームと固定資産税の関係|上がる・変わらない・下がるケースの違いと2026年減税制度の最新情報」をご覧ください。
『リノベーションPRO』のリノベーションは、以下の工事をパックで提案しております。
- 【屋根】ハイブリッド瓦葺替・通気垂木・遮熱・断熱施工
- 【外壁】外張り断熱施工(EPSボード30mm)+内断熱施工(現場発泡硬質ウレタンA種3 80mm)、防水改修・塗壁仕上
- 【内装仕上】壁:漆喰塗、天井:クロス貼、床:無垢パインフローリング
- 【窓】樹脂窓+ペアガラス Low-e・アルゴンガス仕様
- 【玄関】断熱ドア仕様
- 【換気・空調】全館空調エアサイクルシステム(換気扇仕様)+エアコン3台(基本)
- 【住宅設備の取替】システムキッチン、IHクッキングヒーター、バスルーム、トイレ、洗面化粧台、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)、全室LED照明
- 【オール電化仕様】
上記仕様によって、リフォーム後の「断熱等級6以上」「UA値(外皮平均熱貫流率)0.46以下=HEAT20のG2レベル」※が可能になりますので、断熱改修を含めたフルリノベーションをご検討中の方は、お気軽に弊社までご相談ください。
※施工エリアである京都市(6地域)の場合
まとめ
木造住宅の寿命は、リフォームで延ばすこともできますが、既存住宅の状態によっては改修では十分な住宅性能をプラスできなかったり、建て替えを選んだ方が良かったりする場合もあります。
そのため、まずは既存住宅の現状把握から始めることが重要です。
「リノベーションでどこまで変えられるか知りたい」「リノベーションするか建て替えるか迷っている」という方は、地元に詳しく物件探しからリノベーション、新築(建て替え)まで手がける建築会社に相談しましょう。
京都市で中古戸建てのリノベーションは三都の森にお任せください

三都の森(リノベーションPRO)は、「京都市全域と宇治市、大山崎町、亀岡市、木津川市、京田辺市、久御山町、城陽市、精華町、長岡京市、向日市、八幡市、および、大阪府・滋賀県の一部」を施工エリアとして、戸建ての新築・改修を手がける会社です。
三都の森のリフォームは、見えるところだけではなく、見えないところにまで手を入れて、住まいの性能を最大限引き出すスケルトンリフォーム(リノベーション)です。
「低燃費・快適住宅・ローメンテ」というコンセプトに基づき、高い技術力を持って、お客様の住まいに合わせた最適なリフォーム・リノベーションを行いますので、お気軽にご相談ください。