古い家で「暑さ対策」「寒さ対策」を施すには?│5つの原因と7つの対策を紹介
現在古い家に住んでいる人の中には、「家の中が暑い…」「家の中が寒い…」と温熱環境に不満を持っている人もいるでしょう。
家の中が快適でなければ、生活にストレスを感じたり、場合によっては体調を崩す原因になることもあります。暑さ・寒さはコントロールするべき大事な要素なのです。
そこで本記事では、古い家に住んでいて暑さ・寒さに不満を抱えている人に向けて、「温熱環境をコントロールする方法」を解説します。
実行することで、毎日感じていたストレスから開放されるかもしれません。ぜひ最後まで読んで、快適な環境を手に入れましょう。
まとめ│温熱環境はコントロールできる。ストレスを感じたら対策を!
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古い家で「暑い」「寒い」5つの原因とは?
はじめに、古い家で暑さ寒さを感じてしまう原因を考えてみましょう。ちなみに暑さと寒さは、別に論じられることがありますが、熱を侵入させない目的では同じ考え方で防げます。
原因(1)隙間風が進入して空調が効かない
外の暑い・寒い空気が室内に伝わる最も大きな原因は「隙間風」です。外の熱を直接室内に運び込んでしまうので、隙間風が最も避けたい現象といえます。
古い家では、木材をはじめとする部材の乾燥収縮が進むため、窓と壁の隙間、床板同士の隙間など、あらゆる場所から隙間風が侵入してきます。中の空気が外に漏れる、または外の空気が侵入する環境では、いくら空調機器を作動させても意味がありません。
原因(2)シングルガラスの窓から熱気・冷気が進入
古い家では「使用しているガラスがシングルガラスで、窓枠はアルミサッシ」であるケースが多いでしょう。
シングルガラスは外の空気と中の空気の間に、薄いガラス1枚だけで仕切りをしているため、簡単に熱を通してしまいます。アルミサッシも同様で、熱を伝導しやすいことから簡単に熱を室内に伝えてしまいます。
窓が主な熱の侵入・流出口であることを認識しましょう。
原因(3)断熱材が入ってない・劣化している
現行の新築住宅では、床・壁・天井と室内を包み込むように断熱材が入り、外との熱交換を防いでいます。しかし古い家では、そもそも「断熱材が入っていなかったり、湿気を吸い腐り落ちてしまうなど著しく劣化している可能性」があります。
断熱材がなければ、外の空気と室内とを遮るものが、床板や薄い壁だけになり、簡単に熱気・冷気を侵入させることになるでしょう。
原因(4)日光が直接室内に差し込んでいる
暑さに限定された話ですが「日光が直接室内に差し込むこと」は、当然ながら室内の温度が上昇する一因になります。軒・庇の出が少なく、夏場の太陽光が直接室内に入る場合に悩むこととなります。
特に単板ガラスでアルミサッシの場合、太陽光に加えて窓枠も熱を持ち始めるので、室内に伝わる熱量はさらに大きくなります。
原因(5)空調機器の性能不足
空調機器には、それぞれ冷やす・温めるのに適した広さがあります。「空調機器の性能が不足している場合」も温度をコントロールしづらくなってしまいます。
また、空調機器が古くなって不具合を起こしている場合も効果を発揮しなくなるでしょう。例えば空気を圧縮するコンプレッサーが故障すれば、熱を奪ったり加えたりできなくなるので、効率が著しく低下してしまいます。
古い家で行うべき「暑さ対策」「寒さ対策」7選
原因が判明したところで、古い家で実行するべき、暑さ・寒さへの対策を紹介します。優先度や実行の容易さが高い順番に紹介するので、できることから行ってみましょう。
対策(1)隙間風の進入口を塞ぐ
隙間風が入ることが分かっているなら「隙間風の侵入口を防ぐこと」を第一に行いましょう。外の空気が侵入すること、中の空気が逃げ出すことを防ぐのが最も効果があります。
具体的には、窓枠と壁の間、床と壁の継ぎ目など、建物の部材と部材の間に隙間を埋める専用のテープを貼ることです。ほかにも発泡ウレタンが吹き出るスプレーを吹き付けるのも手です。
隙間風が手で感じられるのを止められれば、暑さ寒さが大きく改善されるのを感じられるでしょう。
対策(2)シングルガラスに断熱対策を施す
先述したとおり、熱が侵入する入り口となりやすいのはシングルガラスの窓です。「ガラス面に遮熱効果のあるシートを貼り付ける」と改善される可能性があります。
見た目を気にしないなら、発泡スチロールのような熱を遮る効果のある資材を貼り付けるだけでも、冷気熱気の侵入を軽減できるでしょう。
対策(3)床と天井に断熱材を敷き込む
もしも断熱材が入っていない、または断熱材が劣化して垂れてしまっているのを確認できたなら、まずは「床と天井に断熱材を敷き込む」ことをおすすめします。
床は床下点検口から、天井は天井点検口から、簡単に潜り込むことができ断熱材を入れられるので、比較的短時間・安価に断熱リフォームを実行できます。断熱材が入ることで、隙間にカバーする形になるため、隙間風の解消にも効果があるでしょう。
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対策(4)オーニングやタープで日光を遮る
窓からの直射日光が気になる場合は「オーニングやタープ」といった日光を遮る薄布を設置してみてください。
直射日光は室内の温度を急激に上昇させるため、暑さへの対策を考えるなら最初に行いたいところです。タープであれば、窓枠などに紐でくくりつければ設置できるので、手軽に実行できるのも嬉しい点です。
対策(5)古い空調機器を更新する
「空調機器の交換」も大きな効果を発揮します。電気店でエアコンを見ると、暖房10畳 冷房14畳などと書いているので、参考にしながら適した空調機器を購入しましょう。
高天井や吹き抜けなど、冷暖房を行う空間の体積が大きい場合は、空調機器を増やしたりサーキュレーターを導入したり、追加で対策が必要になるので電気店に相談してみてください。
対策(6)シングルガラスを複層ガラスに更新する
ガラスに対して簡易的な断熱対策を施しても効果がなければ「シングルガラスを複層ガラスに交換する」ことをおすすめします。
複層ガラスとは、ガラスが2枚重ね、または3枚重ねになった高い断熱性能を持つ窓を指します。熱の侵入を防ぐとともに結露の発生を大きく減らせるので、費用対効果に優れたリフォームといえるでしょう。
ガラスに加えて、アルミサッシをアルミ樹脂複合、または樹脂サッシに変更すると、窓枠を通じて侵入する熱を遮断できるので、合わせて検討しましょう。
対策(7)壁内の断熱材を追加・更新する
最後に大掛かりになりますが「壁の中に断熱材を追加する、更新する」と、さらに断熱効果を高められます。
外、または内側から壁を一度壊して施工する必要があるため、実行するのに時間と費用を要します。このため、他の対策で効果が感じられなかった場合の、最後の手段とも言えるでしょう。
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まとめ│温熱環境はコントロールできる。ストレスを感じたら対策を!
古い家で「暑い」「寒い」とストレスを感じている人に向けて、快適な温熱環境を実現するための方法を解説しました。どの方法も実行することで着実に温熱環境の改善につながるので、行えるものから順番に試してみましょう。
なお、ストレスが激しく根本的に住宅性能の向上を図りたいなら、断熱性能の向上を主役に据えたリフォーム業者への依頼を検討して下さい。夏涼しく、冬暖かい住まいを実現してくれるでしょう。
▶京都市で「暑さ」「寒さ」に悩んでいる人は、お気軽にご相談ください。
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