「断熱リフォームは効果なし」って本当?原因と後悔しないための対策

断熱リフォームについてインターネットなどで調べていると「効果なし」「失敗した」という口コミを見かけます。
そこで、今回は京都市内で省エネ・快適・ローメンテ住宅の改修を手がける『リノベーションPRO』が、「断熱リフォームは『効果なし』」と言われる原因と対策について詳しく解説します。
断熱リフォームの費用目安や補助金、DIYについてなど、多くのお客様からいただくご質問も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
- ⚫︎「断熱リフォームは効果なし」と言われる原因はいくつかに絞られ、事前にその内容と対策をや業者選定のポイントを押さえることにより、失敗・後悔を防げます。
- ⚫︎ご自宅の断熱リフォームを成功させたい方は、実績と知識が豊富な建築会社にご相談ください。
- ⚫︎京都で中古住宅を購入&リノベーションしたい方は、地元に詳しく物件探しからリノベーション、新築(建て替え)まで相談できる建築会社がおすすめです。
Contents
住宅における断熱リフォーム

建物の断熱基準は時代とともに向上しており、古い住宅ほど断熱性能は低いのが原則です。
また、近年、家庭部門におけるエネルギー消費量は増加しており、そのうちの約30%が冷暖房にかかわります。
近年は、新築住宅の断熱性が高まっていて、CO2総排出量における冷暖房の割合は減少傾向にあるものの、その影響は無視できません
そこで近年注目されているのが住宅の「断熱リフォーム」です。
家の断熱性、ひいては省エネ性を高めるために、以下の工事をする事例が増えています。
開口部の断熱リフォーム
窓や玄関ドア、勝手口ドアの断熱性を高めると、室内の暑さ・寒さが大幅に軽減されます。
窓・ドアなど開口部の断熱性が低いと、そこから冬の暖房熱エネルギーや夏の暑さが出入りし、空調効率を下げるためです。
住宅の開口部からは、冬の暖房時には58%ものエネルギーが流出し、夏の冷房時には73%もの暑さが流入するというデータもあります。
(参考:資源エネルギー庁|省エネ住宅)
開口部の断熱リフォームには、主に以下の方法があります。
- ⚫︎窓サッシ(ガラス含む)・玄関ドアの交換
- ⚫︎内窓(二重窓)の設置
床下・外壁内・小屋裏の断熱リフォーム
地表・外壁・屋根から室内に伝わる冷気を遮断するために、断熱材を追加・入れ替えする方法があります。
古い住宅で多く用いられているグラスウールなどの繊維系断熱材は、耐用年数が20〜40年程度で、さらにすき間から熱エネルギーが出入りするため、発泡プラスチック系の断熱材に入れ替える方法がおすすめです。
外断熱リフォーム
外壁の屋外側から断熱材を貼る方法や、屋根材を遮熱・断熱仕様に変更することにより、家全体がまるで「魔法瓶」のように高断熱仕様になります。
外断熱の方法は、室内側からの工事がほぼない点もポイントです。
2025年に施行された改正建築基準法・改正建築物省エネ法により、既存住宅でも建築確認申請を伴うリフォームでは、省エネ基準への適合が義務化されました。
(参考:国土交通省|脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律(令和4年法律第69号)について、国土交通省|令和4年改正 建築基準法について、国土交通省|報道発表資料|省エネ基準適合義務化)
「断熱リフォームは効果なし」と言われる原因と後悔しないための対策

SNSやブログなどを見ると「断熱リフォームは『効果がない』」、「断熱リフォームを失敗・後悔した」という口コミは少なくありません。
そこでここでは、その原因と対策を紹介します。
「施工不良」
施工会社の施工不良によって断熱効果を実感できないという事例も少なからずあります。
断熱リフォームは、正しく施工しなかったり、断熱材や開口部に小さなすき間があったりすれば、そこから冷気・暖気が出入りします。
部分的でも冷気・暖気の出入りがあれば、空調効率は向上せず、場合によっては内部結露※が発生して、構造躯体の劣化を招く可能性があり注意が必要です。
※内部結露:暖かい空気が壁(断熱材)内部に流入して、外気もしくは冷房使用時の冷たい空気に接触して結露する現象で、木造住宅においては柱・土台などの腐朽や蟻害(シロアリ被害)につながる
多くの事例を手がける建築会社に相談すると、家の状態と予算に合う最適なリフォームプランを提案できます。
「目的に合った工事をしていない」
家の暑さ・寒さ対策のために断熱リフォームをする場合、目的に合うリフォームをしなければ効果を実感できません。
開口部の断熱リフォームをする場合は、窓・ドアが取り付けられている方角によっても適切な工事プランは異なります。
| 「室内に熱がこもって暑い」 |
|
| 「冬にすき間風が入って寒い」 |
|
| 「窓の結露がひどい」 |
|
| 「空調に頼らず家で快適に過ごしたい」 |
|
| 「窓からの日差しで暑い」 |
|
| 「冬に日射熱を取り込んで室内を温めたい」 |
|
(参考:国土交通省|省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅を住みこなす 住まい方ガイド )
※気流止め:床下や壁内の空気が気流となり室内に入り込まないようにするための工事で、建物の気密性向上につながる
※エネファーム:都市ガスなどから水素を取り出して空気中の酸素と結合させ、その化学反応によって発電できる給湯設備
「どんな断熱リフォームをすればいいか分からない」という方は、提案・施工の実績が豊富な建築会社に相談しましょう。
「換気が不足している」
「断熱リフォームしたが、窓ガラスの結露があまり軽減されない」という方は、室内の換気不足が原因の可能性があります。
【結露発生のメカニズム】
物体の表面温度と気温に差がある場合、空気に含まれる水蒸気が室温の飽和水蒸気量※を超えて水滴として現れる
※飽和水蒸気量:それぞれの温度において空気に抱え込める水蒸気量
気温ごとの飽和水蒸気量は以下の通りです。
|
気温 (室温) |
飽和水蒸気量 (相対湿度※100%の場合) |
|---|---|
| 0℃ | 4.8g/㎥ |
| 5℃ | 6.8g/㎥ |
| 10℃ | 9.4g/㎥ |
| 15℃ | 12.8g/㎥ |
| 20℃ | 17.3g/㎥ |
| 25℃ | 23.1g/㎥ |
| 30℃ | 30.3g/㎥ |
| 35℃ | 39.6g/㎥ |
※相対湿度:一般的に天気予報などで持ちられる湿度で、飽和水蒸気量に対する割合を示す
冬に外気により表面温度が0℃に冷やされたガラスに、暖房で20℃に温められた室内の空気が触れると、飽和水蒸気量の差によって結露水が発生するという仕組みです。
ポイントは、「温度ごとの飽和水蒸気量は湿度によって変わる」点です。
| 相対湿度 |
飽和水蒸気量 (温度20℃の場合) |
|---|---|
| 70% | 12.1g/㎥ |
| 60% | 10.4g/㎥ |
| 50% | 8.7g/㎥ |
| 40% | 6.9g/㎥ |
| 30% | 5.2g/㎥ |
| 20% | 3.5g/㎥ |
同じ気温(室温)でも、相対湿度が高いほど飽和水蒸気量が増え、温度差によって結露水になりやすくなるので注意しましょう。
壁などに設置する自然給排気口に加えて、第一種換気※設備を取り付けると、換気量を適切に管理でき、室内の多湿を防ぎ、結露の軽減につながります。
※2003年に施行された改正建築基準法(施行令第20条第8項「居室を有する建築物の換気設備についてのホルムアルデヒドに関する技術的基準」)によって、全ての新築建物に基準以上の換気能力を備えることが義務付けられる
※第一種換気:給気・排気のどちらもに換気扇から機械的に行う方法で、最も換気効率が高い
「部分工事しかしていない・家全体を工事していない」
「長時間過ごすリビングだけ断熱リフォームした」「ガラス面積が大きな掃き出し窓だけガラス交換した」という事例も聞きますが、これでは断熱効果をあまり実感できない可能性があります。
特に窓の断熱リフォームは、開口面積が大きい掃き出し窓や、工事費用を抑えられる小窓だけ改修しても、未改修の窓に熱の流入出が集中して、結露が余計にひどくなるケースは珍しくありません。
また、外壁や床下の断熱リフォームを部分的にしても、効果が薄まり、ほとんど寒さや暑さが改善されないリスクも考えられます。
予算内で工事したい場合は、補助金や減税制度に詳しい建築会社に相談しましょう。
「DIYで断熱リフォームした」
開口部の断熱リフォームなどは、一般の方がDIYで「できないこと」はありません。
ただし、施工技術が不十分では、一見うまく改修できたように見えても、すき間があり断熱効果が発揮しない可能性が考えられます。
また、DIYで施工すると断熱リフォームに関連する補助金の対象外※となりますので、十分ご注意ください。
※原則として、補助金の対象には、「事務局に登録された事業者による施工」が含まれる場合が多いため
併せて、2025年4月から、一般的な2階建て木造住宅を大規模リフォームする場合に、建築確認申請が必要になる点も重要なポイントです。
建築確認申請が必要なリフォームは、大規模な修繕・模様替え※が該当します。
※大規模な修繕・模様替え:主要構造部(建築基準法第2条第5項で定める「壁・柱・床・はり(梁)・屋根・階段」のうち、構造上重要でない部分を除く)を1/2以上工事する場合(参考:e-GOV法令検索|建築基準法(第2条第14・15項))
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断熱リフォームするメリット

ここまで、「断熱リフォームは効果なし」と言われる原因と対策についてお話ししましたが、本来、断熱リフォームにはいくつものメリットがあります。
| 「光熱費の削減」 | 断熱性能向上により、外気温の影響が少なく空調効率が高まり、光熱費を抑えられる。 |
| 「室温ムラがもたらす健康被害の防止」 | 空調されない廊下や玄関、脱衣室、トイレなどの寒さ・暑さを軽減でき、リビングや寝室との温度差を抑え、ヒートショック※などの発症を防止できる。 |
| 「建物の長寿命化・劣化防止」 | 壁内や床下の結露を防止し、湿気による木材腐朽・蟻害など劣化を防止でき、長期間耐力を維持できる。 |
| 「地球温暖化防止への貢献」 | 空調にかかるエネルギー消費量・CO2 排出量を削減できる。 |
※ヒートショック:温度差が10℃以上ある場所を移動した際、血管が急激に収縮・膨張して血圧が大きく変動し、めまいや脳梗塞、心筋梗塞などの健康被害をもたらす現象で、近年は高齢者だけではなく、若い人の発症件数も増えている(参考:消費者庁|冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!)
「どんな断熱リフォームをしたら効果を実感できるか知りたい」という方は、まず、予算計画から工事計画まで相談できる建築会社にお問い合わせください。
断熱リフォームに関する「よくあるQ&A」

『リノベーションPRO』では、高性能な建材を標準採用し、リフォームによって最上級※の断熱性能をお客様に提供しております。
※断熱等級6以上、UA値=0.46以下(HEAT20におけるグレードG2レベル)
そこで、多くのお客様からいただく「断熱リフォーム」に関するご質問にお答えします。
Q.「古い家の断熱リフォームにはどのくらい費用がかかる?」
A.「木造戸建住宅を全体的に断熱リフォームする場合、『300〜500万円』程度かかるのが一般的です。」
ちなみに、国土交通省の資料では、躯体の断熱改修費用が「約125万円」、開口部の断熱改修費用が「約88万円」、その他設備改修で「約37万円」かかり、合計で平均「約231万円」かかるとしています。
(参考:国土交通省|住宅・建築物の省エネ政策について、国土交通省|マンガ「ご注文は省エネ住宅ですか?」)
ただし、こちらは断熱等級3程度のレベルに上げるためのリフォーム費用で、断熱リフォームに付帯する内装工事などは含まれません。
断熱等級3程度とは、「平成4年 省エネ基準」と同等で、2025年以降に新築住宅で適用が義務化される省エネ基準(=断熱等級4)の性能を下回るためご注意ください。
| 等級 | 概要 |
|---|---|
| 断熱等級7 |
「HEAT20」におけるG3と概ね同等の断熱営農 (「平成28年 省エネ基準」と比べて一次エネルギー消費量を40%削減可能) |
| 断熱等級6 |
「HEAT20」におけるG2と概ね同等の断熱営農 (「平成28年 省エネ基準」と比べて一次エネルギー消費量を30%削減可能) |
| 断熱等級5 |
「ZEH水準」と同等の断熱性能 (2022年9月までの最上等級) |
| 断熱等級4 |
「平成28年 省エネ基準」と同等の断熱性能 (2022年3月までの最上等級) |
| 断熱等級3 | 「平成4年 省エネ基準」と同等の断熱性能 |
| 断熱等級2 | 「昭和55年 省エネ基準」と同等の断熱性能 |
| 断熱等級1 | 「昭和55年 省エネ基準」未満の断熱性能 |
(引用:国土交通省|家選びの基準変わります)
断熱リフォームの具体的な費用が気になる方は、リノベーションPROまでお気軽にお問い合わせください。
▶︎おすすめコラム:戸建住宅の断熱リフォーム|工事方法と費用目安、補助金・減税制度を徹底解説
Q.「古い家は断熱材なしって本当?築40年・50年の家でも断熱リフォームできる?」
A.「省エネ基準が初めて制定される1980年以前に建てられた古い家は、断熱材が入っていないか、十分な量を施工されていない場合が多く、それ以外でも、既に断熱材が劣化して効果を発揮していない可能性があります。」
そのため、築年数が古い家ほど断熱リフォームが必要です。
築40年以上経っている家は、窓・ドアなど開口部の改修だけではなく、床下・外壁・小屋裏の断熱リフォームを含めたトータル的な工事を検討しましょう。
京都市内で古い住宅をフルリノベーションするか建て替えるか迷っている方は、新築・改修のどちらも手がけるリノベーションPROまでお気軽にご相談ください。
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Q.「断熱リフォームは住みながらでもできる?」
A.「開口部の断熱リフォームや外断熱工事は住みながらでもそれほど不便なく施工できますが、床下・外壁内部・小屋裏などの改修は、解体・復旧工事が発生するためご注意ください。」
解体・復旧工事を伴う断熱リフォームも、住みながら工事することはできますが、部屋の立ち入りが一時的にできなくなったり、ホコリ・騒音・家具移動が発生したりします。
そのため、家全体を断熱リフォームする場合は、仮住まいへの引越しをご検討ください。
どなたも住んでいない状態の方が、施工効率が上がり、工期短縮や費用削減につながる可能性があります。
Q.「2026年度に断熱リフォームで使える補助金は?」
A.2026年度も住宅リフォームを対象とした補助事業が実施される予定です。
2025年11月の最新情報では、「みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)」で、既存住宅の省エネ化リフォームに対して最大100万円が支給されます。
| 対象住宅 |
|
| 対象工事 |
【附帯工事】 |
| 補助額 |
【平成4年省エネ基準を満たさない住宅】
【平成11年省エネ基準を満たさない住宅】
|
(参考:環境省|断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)について)
2025年度に実施された「子育てグリーン住宅支援事業」と比較すると補助上限額が増えていますので、断熱リフォームを検討中の方は、ぜひご活用ください。
「みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)」のほかに、高断熱窓への交換に利用できる「先進的窓リノベ2026事業」や、高効率給湯器の設置に利用できる「給湯省エネ2026事業」も実施予定で、補助申請する工事が重複しなければ、これらの制度を利用できる可能性があります。
▶︎くわしくは「【速報】2026年の住宅リフォームで使える補助金「みらいエコ住宅2026事業」とは?対象の住宅・工事と補助額を解説」をご覧ください。
さらに、自治体ごとに独自の支援制度を行う地域もありますので、制度を詳しく知りたい方は所轄部署や地元の建築会社に確認するか、「地方公共団体が実施する住宅リフォーム支援制度」を活用しましょう。
京都エリアでリフォームを検討中の方で、補助制度の詳細を知りたい方は、リノベPROまでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
「断熱リフォームは効果なし」と言われる原因はいくつかに絞られ、事前にその内容と対策を知ることにより、失敗・後悔を防げます。
ご自宅の断熱リフォームを成功させたい方は、実績と知識が豊富な建築会社にご相談ください。
京都市で中古一戸建てのリノベーションは三都の森にお任せください

三都の森(リノベーションPRO)は、「京都市全域と宇治市、大山崎町、亀岡市、木津川市、京田辺市、久御山町、城陽市、精華町、長岡京市、向日市、八幡市、及び大阪府・滋賀県の一部を施工エリア」として、一戸建ての新築・改修を手がける会社です。
三都の森のリフォームは、見えるところだけではなく、見えないところにまで手を入れて、住まいの性能を最大限引き出すスケルトンリフォーム(リノベーション)です。
「低燃費・快適住宅・ローメンテ」というコンセプトに基づき、高い技術力を持って、お客様の住まいに合わせた最適なリフォーム・リノベーションを行いますので、お気軽にご相談ください。






